EDIプロジェクト

第1回 どうする? EDI(Electronic Data Interchange)

販売・購買管理システムとしてSAP ERPを導入したら、現行の取引先とのEDI接続はどうしたらよいでしょう。

エス・アイ・サービスは、 SAPシステムとその外側のシステムを連携させることを専門にしていますので、当然EDIも手掛けます。これから、SAP ERPを導入される方の参考になればと思い、EDI固有の課題をご紹介していきます。

■ スタンドアローンSAP?

通常、基本設計時に、そのシステムの入力情報と出力情報は全て定義されているはずです。 しかし、SAP ERPの導入となると、この基本はどこかに消えて、あたかもERPシステムの入出力はクライアント画面+帳票のみのようなプロジェクト日程が組まれていたりします。 あるユーザのケースでは、カットオーバー3カ月前にEDI部分の見積を依頼されてプロジェクトの状態を伺ったところ、来月から「システム統合テスト」というラインが引かれていました。 今頃、外部接続の見積をしていて来月統合テストなんておかしいと思い、その内容を尋ねたら、そこで計画されていたのはERP内部テストだったのです。 社内のサブシステムも、対外接続も視野に入っていない(スタンドアローンSAP?)閉じたプロジェクト計画で実際に進んでしまうパターンは少なくないです。

■ よくある失敗

プロジェクトスタート時に対外接続がきちんと視野に入っている場合でも、ERP導入時に新規にEDIシステムを立ち上げようとして本稼働前後に大混乱を起こすパターンもあります。  線引きが間違っていてテストが間に合わないのです。

EDIは、接続取引先の数だけ(相手との日程調整を含め)接続テストの工数が掛ります。 100社あったらそれだけで3カ月は必要です。 その為には、カットオーバー3カ月前までには社内のテスト環境で本番マスタの移行が済んだ状態のERPとの内部統合テストを完了していなければなりません。 これはかなり難題です。

本番マスタデータが揃っていない状態のERPにEDI受注データを取り込んでも、マスタエラーが頻発してテストになりません。 EDIのデータを受信すると、想定外のイレギュラーケースが発覚したり、ERPの設定不備が見つかったりするので、ERP側にも修正手戻りが発生します。 そして、EDIの特徴として大量データバッチ処理だという点を忘れてはいけません。 受発注は夜間に済ませれば良いという場合ならまだしも、日中の一定時間内に処理できなければ業務に支障を来す場合も多々あります。 ボリュームテストをせずに本稼働を迎えるなんてことをしてしまうと大変です。

■ アドオンする?

EDIでは一般的に下記のようなメッセージをやり取りします。

注文(受注・発注)、請け書(納期回答)、出荷通知、請求、支払い通知、見積依頼(回答)

その他、業界ごとに「翌月発注予定データ」などの特殊なデータ交換を規定している場合もあります。

これらをERPに取り込む、そしてERPから出力するにはどうしたらいいのでしょう。 EDIはバッチ処理なのだからABAPで入出力プログラムを作ればいいのでは? 確かに、それも選択肢のひとつですし、実際にアドオンでEDIを稼働させているユーザもいます。

なぜERPに標準で用意されている機能を使わずにアドオンユーザプログラムを作ってしまうのでしょうか?

2回目に続く・・・

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