ConnectPlusユニコード開発

第8回 ConnectPlus Unicode について

今回は、当社が開発した SAP ユニコードシステム専用の接続ツール ConnectPlus Unicode についてお話しします。

■ ConnectPlus Unicode について

ConnectPlus Unicode(以下、C/P Unicode)は、SAP システムのトランザクション RFC ポートを使って IDoc データの送受信を行います。C/P Unicode は、SAP が提供する RFC ライブラリーを使用して、ユニコードによるデータ送受信を行うので SAP ユニコードシステムとの間でスムーズなデータの送受信を実現しています。

 

■ SAP システムへのデータ送信

C/P Unicode の送信機能は、送信データをデータ変換ツール AnyTran でいったんUTF-8 の CSV 形式のテキストファイルに変換し、SAP RFC ライブラリーを使って、UTF-8 の可変長データから IDoc の定義長に合った UTF-16 データに編集して SAP システムに送信します。C/P Unicode では、送信機能の内部で IDoc の項目定義に合わせて送信データのバイト長を修整するので、C/P Unicode に渡す送信データは、エンコード方式の違いによる バイト長の差異を気にする必要がありません。また、ソケット通信を使って SAP システムにデータ送信を行うので、高速かつ安定したデータ連携を実現しています。

 

■ SAP システムからのデータ受信

C/P Unicode の受信機能は、SAP システムで生成された IDoc データを RFC のソケット通信でそのまま受信するので、文字コード変換によるデータの欠損や桁ずれが発生しません。受信機能は、受信したデータを、UTF-16 で内部処理してデータ変換ツール AnyTran に引き渡します。AnyTran では、SAP システムから受信したユニコードデータをシフト JIS などの別の文字コードに変換することが可能で、データ形式も CSV やバイト固定長テキストなどに変換することができます。したがって、SAP システムを MDMP からユニコードにアップグレードする場合でも、接続先のシステムの修正を最小限に抑えられます。

 

■ サロゲートペアの対応について

前回お話ししたように、C/P Unicode では、UTF-16 のサロゲートペアの対象になる UCS-4 0 群 1 – 16 面の収録文字(以下、サロゲート文字)を正しく符号化することができません。従って、Windows Vista で入力が可能になる JIS X 0213 の第3、第4 水準漢字の一部で文字化けが発生します。しかし、C/P Unicode では、ユニコードシステムと同様に UTF-16 を使って内部処理を行っているので、サロゲート文字の不具合が原因で他の文字が破損したり、後続データに桁ずれが発生することはありません。なお、RFC ライブラリーや変換ツールのサロゲートペア対応に合わせて、C/P Unicode もサロゲート文字に完全対応する予定です。

 

■ ありがとうございました

ユニコードコラムは、今回で終了となります。このコラムを通じて発信した情報が SAP システムに関わる方々の一助になれば幸いです。ご愛読ありがとうございました。

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