サイト内用語解説

 

 

ALE(Application Link Enabled)

コンセプト

複数のSAPシステム、あるいはSAPシステム以外のシステム上に展開するビジネスプロセスを実現する仕組みです。

 

特徴

  1. 複数システムに跨るビジネスプロセスを複数システム間のデータの流れとして定義します(ALEシナリオ)複数システムに跨るビジネスプロセスを複数システム間のデータの流れとして定義します(ALEシナリオ)
  2. 必要なデータを必要なシステムへ自動的に配信する仕組み(分散モデル)
  3. SAPシステムの異なるバージョン間のデータ授受を実演する仕組み(IDoc形式データの採用)
  4. 非同期メッセージ連携による転送保証(tRFC … Transaction RFC の採用)

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IDoc (Intermediate Document)

コンセプト

IDocは、SAPシステム ⇔ SAPシステム、SAPシステム ⇔ 他システムとの間でデータ交信を行うためにSAP社が開発した中間ファイルの総称です。 アプリケーション固有のフォーマットから独立した、外部システムに対する共通中間データフォーマットです。

 

メリット・特徴

  1. アプリケーションから独立したインターフェース

    SAPシステム → 外部AP

    IDoc出力(抽出)モジュールがデータを外部に出してくれるので、各アプリケーションの処理ロジックやデータ構造を意識しなくても構いません。

    外部AP → SAPシステム

    接続するシステムがどんなシステムであろうと、IDocという形式のデータを用意すれば、SAPシステムに用意されている入力(伝票登録)モジュールがハンドリングしてくれます。

  2. メッセージ指向
    IDocはメッセージタイプという単位で括られます。
    SAP ERP 6.0では、1500種類以上のシステム間メッセージタイプが実装されています。
  3. 非同期
    IDoc連携がIDocを生成するアプリケーションからは、非同期で行われます。
  4. リリース非依存
    一度定義されたIDocはそのまま後のリリースにも受け継がれます。
    SAPシステムは標準でIDocのバージョン変換機能を搭載していますので、SAPシステムがバージョンアップしても接続アプリケーション側の仕様変更は必要ありません。
  5. エラーハンドリング
    ワークフロー機能によるSAPシステム内の例外ハンドリング処理が使用できます。
  6. IDoc拡張、新規IDoc開発ツールが用意されている
    標準IDocでは不足している項目の追加を行う拡張IDoc開発、SAP標準メッセージでは適用できない場合は、新規にIDoc開発できます。
    IDoc拡張、新規IDoc開発ツールが標準で搭載されています。
  7. 送受信モニタツールが搭載されている
    IDocデータの管理ツールが標準で搭載されています。処理結果の概要レポート、個々の処理結果の表示などを行うことが可能です。
  8. 送受信テストツールが搭載されてい
    標準IDocの動作検証、拡張IDoc、新規IDoc開発中の動作検証などに使用可能なテストツールが標準で搭載されています。

 

概要

IDocを採用しているSAPシステムのインターフェース機能には、EDIシナリオとALEシナリオがあります。

EDIメッセージ例

受発注データ授受、出荷通知データ授受、請求データ授受など

ALEメッセージ例

マスタデータ授受、会計伝票データ授受、指図データ・実績データ交換などの社内システム間同期

 

ALEとEDIの違い


ALEは同一企業内の分散システム間でのデータ交換(特にSAPシステム間のデータ共有)のために開発された機能で、EDIは企業間の商取引データ交換用の機能です。
ALE、EDIどちらともアプリケーションデータをIDocというフォーマットで外部システムとやりとりするミドルウェア的な機能です。
機能面での違いはEDIが対外取引の発注や支払い通知などのトランザクションデータだけを対象としているのに対し、ALEは社内データ交換を意識している ので、トランザクションデータのみではなく品目や得意先、仕入先などのマスタデータ転送も扱え、変更分転送なども可能な仕掛けになっている点です。
通信技術面では、ALEは社内システムを相手にするので、直接相手システムのプログラムを呼び出してデータをメモリ渡ししますが、EDIは取引先用に物理ファイルを作成し、取引先との送受信を受け持つEDI通信用サブシステムに引き継ぐという点にが違いがあります。

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EDI

企業間で、商取引のためのメッセージを、通信回線を介して標準的な規約を用いて、コンピュータ間で交換すること。また、その機能を指します。

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BAPI

SAPシステムに用意されている外部から呼び出し可能なインターフェースプログラムです。オブジェクト指向の機能で、SAP内のビジネスオ ブジェクト(例えば販売伝票)のメソッドとしての汎用モジュールがいくつかあり(例えばステータス取得)、IDocインターフェース同様にユーザが追加開 発できるように開発ワークベンチが用意されています。
IDoc/ALEインターフェースがメッセージ交換形式で、送信側のアクションをトリガーにしているのに対して、BAPI(Business Application Programming Interface)は外部のシステムからの呼び出しに対してオンラインで戻り値を返す形式のインターフェースです。

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tRFC

Transactional RFC(Remote Function Call)の略で、SAP固有の通信プロトコルです。
そもそも、リモートファンクションコールとは、呼出元のプログラムと異なるシステムで動作するモジュールを呼び出すことです。リモート機能を同一システム内で ( リモートコールとして ) 呼び出すこともできますが、通常は呼出元と呼出対象は異なるシステムにあります。

RFC機能を利用したアプリケーションデータの更新を、信頼性があり安全なものにするために、通信レイヤでの自動リトライによる二重記帳防止などの機能を追加した仕組みで、SAP R/3リリース3.0以降導入されました。

一回の送信単位毎にユニークなトランザクションIDを送信側で付与し、受信側ではリモート呼び出しされ、引き渡されたデータのトランザクションIDをチェックし、既に処理済みでないかを確認してからアプリケーション処理に引き継ぎます。
これにより、通信処理とアプリケーション処理が非同期であることによる冗長性リスクを回避します。 RFCにはこの他に相手システム稼働中を前提にした同期型のsRFCや、送信キューを持って複数の送信単位の順序制御を可能にしたqRFCもあります。

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カスタマーExit

SAPシステムに標準で用意されているユーザコーディング追加用の場所です。 標準モジュール内の複数個所にあり、モジュール内のサブルー チン扱いでユーザ追加の処理がコールされます。 この部分にコーディングしている限り、標準に対するモディフィケーションにはなりません。 標準機能の アップグレードに対して影響を受けにくいという特徴を持っています。
SAP拡張(トランザクション【SMOD】/【CMOD】)機能を使用して、あらかじめSAP社によって提供されたコンポーネントを拡張することで独自処理を実装することができます。

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ユニコード

コンピューターが扱いやすいように、世界中で使用される文字を1つの体系に纏めるために作られた文字コード体系で、アップル、ヒューレット パッカード、IBM、マイクロソフトなど、多くのコンピューター関連企業が中心となって設立された団体、ユニコードコンソーシアムによってつくられた文字 コード体系です。

SAPシステムでユニコードが採用されるのは以下の理由によります。
・多言語システムでサポートされる唯一のソリューション
・完全な統合のための唯一のソリューション
 → 人、情報、ビジネスプロセスの統合

ユニコードのことをもっと知りたい方はこちら

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EAI

Enterprise Application Integrationの略で、企業内で使われている複数のシステム同士を連携させて、データやプロセスを統合することを指します。
それをシステムで実現するためのデータフロー制御や変換などを行うのがEAIツールです。
EAIツールは、複数のシステム間を連携するためのミドルウェアで、通常フォーマット変換とルーティング機能を持つセントラルサーバに位置させます。 主 要なプラットフォームや基幹業務パッケージのアダプタを搭載し、各社内システムがこれらを経由してセントラルサーバに接続することで、EAIサーバが企業 内システムのメッセージHUB的な役割を提供します。
最近はデータ連携だけでなく、業務システム間のビジネスプロセス連携管理を実現することにも重点を置いています(BPM: Business Process Management)。 アプリケーション統合、ビジネスプロセス統合を実現するツールですので一般的に高機能・高価格になります。

SAP XI(Exchange Infrastructure)は、一般的なEAIツールと、ビジネスプロセス管理をシステムで実現するBPMツールをセットにしたものと言えます。

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SAPへのアドオン(Add-On)

主にABAP(Advanced Business Application Programming)言語を使用して、SAPシステムにユーザ機能追加を行うことを指します。 これに対し、パッケージ標準搭載モジュールを変更することをモディフィケーションと言います。
当然ですが、アドオンプログラムやモディフィケーションしてしまったモジュールはパッケージベンダーのサポート対象外となります。
SAPシステムは優れた開発環境を提供していますので、ユーザプログラムを作るのは簡単だと感じるかもしれませんが、安易なアドオン開発はユーザが保守す べきプログラム本数の数に比例した保守運用コストの増大、アドオンがパッケージアップグレード時の障壁になることにより日々進化していくSAPパッケージ のメリットを享受できなくなる危険性があります。

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